誕生日に思うこと2020

ブログ、ご無沙汰してました。6月末から7月5日の東京都都知事選まで、宇都宮けんじさんの選挙対策チームでボランティアをしていたからです。忙しくて、充実した日々でした。またこれは別に書き記しておきたいなと思っています。

 

さて。

7月16日はわたしの誕生日。蟹座です。

37歳の誕生日当日に思ったことを書いておきたいと思います。

  

2014年辺りからかな、いつかな~、忘れちゃうね。誕生日は自分のために使う時間として決めてきました。

正社員や常勤仕事をしていたときは、有給を必ずとって海に行ったりしていました。いつも必ず葉山の一色海岸、懐かしいなあ。人の少ない白浜も、海の中から浜を見返すとすぐ山が見える。ひとりで海に行く荷造りもだんだん上手になったな。荷物がどんどんすくなくなった。自分のことも、自分以外のことも大事にできなかった当時の自分が思い出されます。すごく簡単な方程式なのに、解けなかったんですね。いつも辛くて、今よりも感情が少なかった当時を思い出します。

 

2018年は、カサブランカとラバトを巡ったモロッコツアーから日本へ帰ってきたその日で、一大決心してダンサー暮らしを初めて良かったなあと感慨深かったです。一緒に行ったメキシコ人アーティストのミシャにも、現地で出会ったアーティストたちにも感謝の気持ちとまた会いたい気持ち。路上のオレンジジュース売りのおじちゃんに助けられたり、おいしい海鮮を食べたり。誕生日当日は、高円寺の北中夜市に行って小さな指輪を買いました。翌日は、高円寺のかふぇ・ぽれやあれで、ドイツからのレイナと恭子さんと会って。大事な友達。

 

2019年は、ながながと日記をつけ、パートナーと高円寺のガード下の焼き鳥屋に行きました。看板犬のぽんずちゃんのいるあそこです。「あ~」となるひといるんじゃないかな。パートナーと初めて会った日に行った天ぷらとワインの店を覗いたらお休みで、高円寺をうろつきまくった思い出があります。

 

こういった記憶より前は、「誕生日会やるからみんな集まって!」と言って、高円寺のヴィーガン・カフェバーのLoca★Kitchen店主やっちゃんと、なんとかバーを運営して、みんなに来てもらったこともありました。その会で「呼び方をごんちゃんからなみちゃんに変えてほしい!理由はごんちゃんと呼ばれるのに飽きたし、下の名前が使われなくてもったいないから」と無理難題を突きつけたこともありました。みんなの戸惑う様と言ったら、ちょっと申し訳なくなるんですが、ごめん、でもちょっと思い出すと笑っちゃいます。ごんちゃんって呼びやすいもんね、ワカル。今はどっちでもいいです、その折は自分の自意識に付き合わせてごめんなさい。そのときにドンペリとかひまわりの花束とか、身に余るいただきものをもらいました。
「なんでも祝う会」をIRAでやって、7月誕生日の友達のお祝いを一緒にやったりしました。そこには本当にたくさんの友達がいました。ドイツのレイナとはまた別のレイナさんや、Lilmagのももさんや…。人が増えるたびに乾杯をして。蟹座ポーズの写真を撮りました。会場をいつも快く貸してくれたIRA店長ナリタさんにも感謝ですね。

 

こうして振り返ると、人生で少しずつ友達が増えていったように思います。多様で、不可解で、分かりあえて、優しい、ライバルでもなんでもない友だち。自分の殻の内側の大事な人たち。

 

ここ数年は、流されるように物凄い勢いで進んでいく東京での人生の時間を、一旦止める日、それが誕生日でした。

 

今年、2020年の誕生日は、特別に時間を止めなくてもいいなと自分で思っていて、それに驚いています。自分のやりたいことをやりたいようにやって、毎日自分と向き合うような時間だったから、今日は時間を止めなくても良かったんだと思います。

今年1月にニューヨークに引っ越してきて、結婚だ、グリーンカードだ、労働許可手続きだ、となんだかんだとやっていたら、あれよあれよと新型コロナウイルスのエピセンターに生きることになっていた。思っていたことができなくなって、毎日数百人単位で人が亡くなる現実が怖くて、小さくなりました。寒かったし。そこから、コロナが大変だ!日本には情報が少ないし、政府も全然動かない!ちくしょう!となって復活して、英語で発信されている情報を翻訳したり、パージしないコミュニティづくりが知りたくて説明責任と司法正義について学んだり、BMLデモにコロナが怖くて行けなかったり、友達と文通をしはじめたり、政治参加について勉強したりしました。

離れた日本との関わり方、離れた友達との関わり方をつくってこられたと思います。

誰にも促されなくても、元気がない日以外は、自然にわたしの仕事をしていました。

そしてこのdancer’s life というブログそのものは、小さな遺言の集まりを書いていると最近は思っています。

贅沢なことで、大事な時間です。

 

今日は朝起きて、いつも通りにシリアルを食べました。

宇都宮けんじさんのお手伝いの打ち合わせをオンラインでやり、フェミニズムについての本を読み、ランチには新しいテレビドラマのシリーズを見始めました。午後は、れいわ新選組の記者会見を見ながらマニュキュアを塗り直しました。

いつもだったら、仕事っぽいことは一切しないし、今日は政治のことも絶対考えたくないみたいになるのですが、毎日を自分の興味に従って動いてこられたので、シームレスで昨日の続きをしています。これがいかに特権的なことか、身にしみて思っています。

夜は、パートナーと近所の洒落たレストランにディナーに行きました。コロナの関係でテラス席なら営業できるので、外の席で。本当に久しぶりにカクテルも飲みました(だってこちらのカクテル12ドルはするんだもん。高くて頼めない)。こちらは夜9時頃まで明るくて、夕暮れ時が長い。ゆっくりと夜に移り変わる。そんななかでの特別な食事でした。

 

レストランはここ。おすすめです。

www.pisticcinyc.com

 

 

毎年のことながら、お祝いメッセージの返信が滞ってごめんなさい。

 

37歳の日々は、

もっと自分にかかってる呪いを解いていきたいですし、

親から受け取った自分に必要ないバトンをもっと手放したいと思いますし、

勉強していきたいですし、

やったことのないことにチャレンジしていきたいですし、

自分を愛してあげて、

友達と家族を大事にして、

ニューヨーク生活を安全に楽しみたいです。

 

わたしの人生の大きな目標のひとつに、賢くなっていきたいというものがあります。

それはお勉強ができるということではありません。

知性を育て続け、

自分の分からないものや知らないものを切り捨てず、

対話を信じ、

自分にも、他者にも、社会にも優しく、強くなりたい。

そういうことです。

 

お気に入りのインターネットスラングで言えば、

解像度をあげたい、

ということですかね。

 

友達のみなさん、家族のみなさん、

あなたの人生とわたしの人生が交差したことを嬉しく思います。それはあなたがあなたであったから起きたことです。ありがとう。共に歩めて幸せです。愛しています。

 

最愛のパートナー、

あなたにも同じ言葉を。

 

また今年もよろしくお願いいたします。

 

 

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今日もハドソン川がきれい。