NYで着物を着てみた
毎日書くことに挑戦してみようかなと思います。
上限1000文字。
文章がうまくなりたいと思っているのですが、量的練習が足りないと思うゆえの挑戦、スタート。
1日目。
ふと、着物を着たいなと思い立った。
こんなことを思うこと自体が、心身の調子がいい証拠なので嬉しい。
日曜日にパートナーとダウンタウンの本屋、画材屋、化粧品屋に行く予定を立てていた。このお出かけで着ようと思った。
当日朝にバタつきたくなかったので、前日の夕食後に着付けを復習した。
私の箪笥の引き出しの1段分は、着物や浴衣、帯と小物がこれでもかというほど入っている。ほとんど全てお友達の恭子さんからのいただきものだ。
明るいグリーンと黄色の着物。これは即決。帯はシルバーの半幅(これしか結んだことがない!)と、結んだことのない黄と赤のリバーシブルを持ち出した。羽織を探すと光沢のある深い青のものが見つかった。あとは、紐やら板やら必要なものを取り出した。2019年にメキシコ大使館での公演でのひろこさんのセリフを思い出して反芻した。
着物をコーディネートするのは今回が初めてだった。
シルバーで爽やかに決まるかなと思ったが、着てみると地味で趣味じゃなかった。黄色を締めると、明るい印象になった。紫の帯締めをしたら、NBAのロサンゼルス・レイカーズのユニフォームが如くこれがかっこいい感じになった。嬉しい。羽織紐は白基調のものがついていたので、青に変えた。
思い出しながらだったけれど、サササッと着られたので誇らしかった。2018年にシアターXの歌舞伎講座を受けた際に、毎回稽古前に短時間で浴衣を着たことが良い財産になっているようだった。
出かける準備はいつも楽しいが、旅行の準備も当日の朝にする私が、前日の支度の時間を軽やかに、何でもないように楽しんだことが嬉しかった。
日曜日。シャワーを浴び、パートナーを起こし朝食を摂り、メイクをして着物を着た。昨晩よりもしっかりと、きれいに着れた。短めに着付け、足元はタイツにあったかブーツ、中にはタートルネックのセーターを着た。羽織の上には大きなストール。手袋。頭には小さめの風呂敷をアレンジしてヘアバンド、寒いから耳も隠した。
なんたって今日のNYはマイナス3度。
着込んだおかげで暖かかった。
出かけ先で写真を撮った。
ライオン像でお馴染みの、ブライアント公園横のNY公立図書館。この格好でどうやって写真に収まったもの分からないなという気持ちになったので、普段より若干おちゃらけておいた。
前重心になりにくい平たいブーツは重心と運動のバランスがいまいちだったけど、気崩れることなく楽しく出かけられた。大成功。
(1000文字/1時間10分)