NYごみ事情 自転車と粗大ごみと近所のパン屋編

2月くらいからNYのごみや、リサイクル、エコ事情を調べていたのだけど、コロナ発生によりプロジェクトを断念していた。が、ZOOM気流舎イベント中締め後、エコロジーやごみの話になって、やっぱりちょっとずつ書いたりしていこうと思った。ので書く。

 

うちに1台のピストバイクがあった。

ピストってかっこいいですよね。シンプルで、上級者って感じ。

でも、スチール製で重たくて、サビも来てて、パートナーももう乗らなくて、私はサイズが最高に違いすぎて乗れない。売ろうとしても売れなかった過去もある。

 

なので路上に放置して、誰かに持っていってもらおうという話になった。

必殺、「ご自由にお持ちください」である。

 

空気をタイヤに満たし、準備完了。

 

1ヶ月ぶりくらいに、ふたりで散歩に行くことにして、ついでに自転車を階下へおろした。

家のある通りと大通りの角、市営図書館の壁に立て掛けた。

「ご自由にお持ちくださいの貼り紙を作ってこればよかったね、これ持っていっていいものだって分かるかな~?」とパートナーに問うと、

「ニューヨークだから大丈夫。すぐ誰かが持っていくよ」とのこと。

散歩から帰って残ってたら貼り紙を作ろうと決めた。

 

ちなみにこの「ニューヨークだから大丈夫」、の行間のニュアンスは、

  • 日本(東京)と比べて、雑でオッケー
  • 路上に鍵なし自転車、イコール、即盗まれる
  • 粗大ごみシールなんてものはないので、路上のほしいものは適当に欲しい人が勝手に持っていく

という感じですね。

 

さて。

散歩は、お気に入りのパン屋「シルバームーン」まで行った。

二人で行くと近すぎて、もっと歩きたいねってなって、ハドソン川沿いの公園を歩いて帰った。歩道も公演も人は少なく、車も少なく、みんな行政命令が出ているマスク着用を守っている。もちろん、ソーシャルディスタンスも。

春のニューヨークの芽吹きと花盛りに感動しつつ、久々の外をエンジョイしたく、写真を撮るのは早々に諦めた。

 

シルバームーンは、ブリオッシュが有名な、街のベーカリー。ケーキや、タルト、クッキー、色んな種類のローフもある。今は、ソーシャルディスタンスを守って、狭い店内に3人ずつ(1組とか)入るように、もともとイートインスペースだった軒先の席を取り外したところに、並ぶようになっている。

店内でアレコレ悩むタイプの、メニュー決めるのに時間がかかる私は、後ろに人が待ってると思うとちょっと焦ってしまうけれど、これも協力協力。この日は、顔ほどもあるあんずのブリオッシュ2つとチョコレートのブリオッシュ1つを買った。後ろに一組並んでいて焦った結果、「やっぱ、ひとつあんずキャンセルで」と言えなかった。

よくある。

 

 

 

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顔ほどあるやつ。推定600~800キロカロリーでは・・・。

 

店内は、カウンターの前に箱などが置かれ、必要以上に店員さんに近づかなくていいように工夫されている。いつもだったら思わずカウンターにもたれているだろう。

キャッシュカードのサイン用のボールペンは、ペン立てではなくて、水をはったグラスに持ち手部分が浸されている。たぶん消毒液なのだろう。店員さんはマスクにビニール手袋。

 

クラフト紙の紙袋に入れられたブリオッシュをそのまま受け取った。

この店って、ビニール袋あるのだろうか。あるんだろう。

だいたいみんな、紙袋をそのままもらっていく。まとめ買いのひとは、自分のバッグやエコバッグやカートなんかに入れる。

コーヒーなどの飲み物も売っているが、自分のマグやボトルにも入れてくれる。

 

シルバームーンのサイト。おいしそうだから。見て。写真だけでも。

www.silvermoonbakery.com

 

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シルバームーン、とパートナー。

3~40分の短い散歩を終え、アパートメントの通りへ戻ってみると、既に自転車が無かった!!

そしてすぐに再発見した。

大通りに面した自転車止めに、ご丁寧に大きなDロック付きで古びたグリーンのピストバイクが止められていた。既に誰かがもらっていってくれている。良かった~~~~!

もう新しい持ち主がいる。

 

「やっぱりニューヨークだったね!」「早い!」

と言ってパートナーと爆笑した。大笑い。

 

ニューヨークは日本でいう粗大ごみも、路上に出しておけば、嘘みたいにバカでかい回収トラックで勝手に持っていってくれる。申請やら回収料金もかからない。

だが、バカでかい回収トラックで、その場で粉砕されてゴミになるのを見るのは本当に切ない。粉砕の仕組みは、いわゆるゴミ収集車がゴミを圧縮するあの仕組みと同じだ。あれの超強力なやつ。

 

私は学生街に住んでいるから、卒業シーズンは、本当にたくさんの家具が出る。学生といってもお金持ちの家族の子らもいるので、家具ゴミも立派だったりする。

きっと例年だったら、在学生や近所の人も拾ったりするのかもしれないけど、今年はコロナの影響で、卒業式もできずに学生たちはバタバタと実家や次の場所に移動していった。在学生も遠隔授業になっていて、大学からの「帰れる場所がある人は帰ってください」という要請でほとんどアパートメントや寮には残っておらず、たくさんの元家具たちが路上に捨てられていた。そしてある日、その家具たちは嘘みたいにバカでかい回収トラックに粉砕されていった。

自分たちも家具に満足しているので、拾う必要もなかったし、寄付先を考える余裕なんてなく、どうにもできなかった。

 

あと、これは書いておきたい。

パートナーから頂戴したありがたいNYごみ拾いティップス。

マットレスは拾わないほうがいい」

基本的には日本より汚い、衛生観念も比較すると低めなことが間々あるので、ミとかダニとかそういうのが出る可能性があるから、だそうです。もちろん、その他布モノも。

たいそうご立派なマットレスが出るんだけど、これは仕方ないか~~。

 

今日はこのへんで。

 

また、ごみ事情、エコ事情、リサイクル事情書くぞ~。

これに関連で、オーガニックのこととか、ローカルビジネスのことも書きたい~。