ECD、ECD、ECD、ECD!!!!ありがとうございました!

ECD (@ecdecdecd) 2018年1月24日

家族による代筆です。

昨夜21時36分、ECDこと石田義則は入院先の病院で息を引き取りました。家族と友人達に見守られながらの最期でした。
これまで応援してくださった皆さんには深く感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

告別式につきましては決まり次第こちらでお知らせします。

ECD twitterより引用)

 

ECDECDECDECD!!!!ありがとうございました!

2018年1月25日(木)

午後、ヨガのレッスンへ行き、恋人の家で、一緒に仕事をしながら軽くて遅いランチをした。納豆ご飯にプロテイン。その人が買ってくれた移動販売パン屋の惣菜パン。友人の作った甘酒。

午前、ラップの話を恋人としていた。ふと、ECDのことを思い出し、2007年高円寺一揆の時の「言うこときくよな奴らじゃないぞ」を一緒に聴いた。アンセム

聴きながら、その後の日本政治と社会運動の流れを、恋人にざーーーっと説明した。そして、ECDががんで闘病生活をしていることも。一子さんのことは、また今度話そうと思って、心に閉まった。一子さんの恋や愛は、私たちにとってもとても大切なものだと確信している。

 

ちなみに私は、他者が想像するよりあまり音楽を聴かない。

音楽は、心と体がしびれる。ダイレクトに刺激が来る。脳みそもやられる。耳もやられる。仕事どころじゃなくなるほどに。だから、日頃、音楽を聴きたくても聴けないんだ。だから、この日は、珍しかった。昼間、自分から進んで、音楽を聴いた。

好きな人と、分かち合いたかった。

 

声も、パフォーマンスもかっこいい。ベタな褒め方だけれど、かっこいい。

もう、それだけで、いいや。ぜんぜん、いい。

本物の前だと、言葉は陳腐になる。

 

かっこいいものは、かっこいいんじゃ。くそう。

 

嘘無しのリリック。

嘘無しのアティテュード。

嘘無しの存在。

彼の表現と彼の存在の間には乖離がなかった。

いま・ここ

ECD IN THE PLACE TO BE

 

その後、ストレッチのクラスを教えるため、恋人にハグした。一度挨拶したが、なんとなく自分が本気じゃなかった気がして、もう一度ハグした。高円寺に向かった。

 

地下鉄の中で、twitterをチェック。

友人が一言、ECDアカウントへのメンションとともに「お疲れ様でした」と書いていた。

あれ?あれ?それってそういうこと?

ECDのアカウントをチェック。ああ。やっぱり。亡くなっていた。昨日か一昨日だったようだ。

 

ECDECDECDECD!!!!ありがとうございました!

ECDECDECDECD!!!!ありがとうございました!

ECDECDECDECD!!!!ありがとうございました!

ECDECDECDECD!!!!ありがとうございました!

 

いいか。いつかなんて、一生、こない。

レッスン後、いつもだったら、常連さんたちとロカキッチンで夕食をとったりするのだけれど、中止。いつもより早めに恋人の家に帰った。風邪のルームメイトが心配だった。寒い。

夜中。

恋人に、昼間一緒に聴いたECDが亡くなったと伝えた。恋人は、

 

「彼は、最期にファンをひとり増やしたね」

 

と言った。正解。きっと、これからもファンは増え続けるだろうから半分正解。

涙が止まらなくなった。

いいか。いつかなんて、一生こねぇんだ。こねぇんだよ。このやろう。

あたしは、自分に向けて言った。

いいか。いつか幸せになる、なんて一生無いんだ。今日が幸せか、今日を生きたか、それだけなんだよ。それだけだ。

 

その日は、たまたま、満足な1日で、恋人に腕枕をしながら、今日なら死ねる、と言った。後悔なく。起きて、朝食を取り、仕事をし、ヨガを学び、昼食を取り、仕事をし、レッスンで教え生徒さんたちの心と体をほぐすことができ、友人の店に立ち寄り挨拶し、礼を言い、帰宅し、夕食を取り、好きなドラマ(深夜食堂)を見て、いくつかLINEやmessengerをし、歯を磨き、ベッドに入った。

 

嘘無し

裏無し

表だけ

いま・ここに

ある

それだけ

嘘無しのリリック

嘘無しのアティテュード

嘘無しの存在

彼の表現と彼の存在の間には乖離がなかった

いま・ここ

ECD IN THE PLACE TO BE

 

ECD、ありがとうございました!!!ご冥福をお祈りいたします。

 

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冬が苦手という方に(1月25日 ストレッチクラスのお知らせ)

みなさま、こんにちは〜〜。ダンサーのナミですっ!

 

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photo by momo yago

雪の日から寒いですね〜!暖かすぎても、温暖化とか心配になってしまうのですが、寒いと、心も体も縮こまってしまうという方は多いんじゃないかと思います。私も冬は苦手です。好きな季節を言えば、夏派です。

寒い!冬は苦手だ〜!と言っても、冬眠できないのが人間の辛いところ。

冬に行動量が減ったり、気持ちが落ちたりするのは、日照時間も少ないですし、寒い中、体温を維持したりするだけでも、相当体力を使っていると思うので、当たり前だと思うんです。

冬は冬らしく、篭ったり、落ち込んだり、寒がったり、ナチュラルにいたい、というのももちろんアリだと思います。

基本は、冷えない体を作ることですが、今から少しご紹介するように、体の外の環境を整えるのもとても大切です。

私のクラスでは、インナーマッスルを鍛えたり、簡単な体操で軽く汗をかいたり。毛細血管の働きをよくするセルフマッサージなんかもあります(手先足先の冷えに効果的!)。

心が落ち込みやすいのも冬の特徴。呼吸を使って自律神経を整え、心を穏やかにするワークもやります。顔や背骨、目の位置を整えると、不思議とスッキリするのです。

 

とはいえ、毎日体を動かせない!忙しい!面倒くさい!というのが多くの方の現状だと思います。 

 

じゃあ、どうやって冬を過ごそうか。

できるだけ快適に。

ほかの季節のように元気でいたい〜!という方に向けて。

 

とにもかくにも、暖かい状況を作り出すのが一番です。「寒くない」というレベルではなくて、「暖かい」「ポカポカする」まで持っていくのがいいですね。

 

あとはやるだけ〜。ご存知、寒さとうまく付き合うハック。

ご紹介するものが普通すぎて、ハックなんて言わないほうが良いと思うんですが、以外とね、やってないし、忘れていることも多いので、紹介します。

①ホッカイロ

めちゃくちゃ推奨しています。木曜の高円寺ストレッチクラスでも使って体を温めながらストレッチしています。貼るタイプ、貼らないタイプ、靴の中に貼るタイプなどあって便利ですね。

足元が冷える方は、靴の中に貼るタイプおすすめです。

デスク仕事で、パソコン、マウスが基本の方は、手首の下に小さな貼らないタイプを置いておくのがおすすめです。

貼るタイプは、腰、肩などダイレクトにいっちゃいましょう。たとえ、そこが痛くなくても、腰に常にはるのはいいと思います。

 

ヒートテックなどのあったかいインナー

たくさん着込むのは、暖かいですが、常に重たいものを体に乗せていることになるので、肩こりや疲れの原因になります。暖かいインナーや、軽いインナーダウンなどを使うの、おすすめです。もちろん、レギンスなども〜!

腹巻も、良い。マイクロファイバーでできた可愛らしくもこもこしない、おしりや股関節あたりまでカバーしてくれる1分丈のショートパンツ部分も一体になったものもあっておすすめです。(男性向け情報をカバーしていなくてすみません…!)

 

③湯たんぽ

お持ちでない方も、ペットボトルにお湯を詰めればいけます。500mlのものでも、いくつかあれば、布団全体がぽかぽかです。ベッドにはいる1時間前などに布団の中に入れておけば、もっとよく眠れます。

日中も「ホッカイロのような使い捨てはちょっと」という肩は、ペットボトル湯たんぽで代替するのもおすすめです。オフィスワーカー時代、ペットボトル湯たんぽをつくり、股関節あたりに置き、膝掛けでカバーして温まっていました。腰を温めたい場合は、膝掛けを腰に巻いて固定。

 

④てぶくろ、マフラー、帽子、アームウォーマー、レッグウォーマー

少しでも外気に触れるところを減らす作戦です。隙間風を減らすだけでもあたたかいのです。レッグウォーマーはとりわけおすすめです。靴下二重履きなども良いのですが、あまり締め付けすぎると、血行がわるくなってしまいます。レッグウォーマーであれば足先や足首の血管を締め付けることなく、足を温めることができます。足元を冷やさないというラインでいけば、ハイカットのスニーカーもあたたかいです。

 

⑤ロングスカート

これが意外に暖かい。ズボンが一番暖かいとは思うのですが、スカートを履きたいという方におすすめ。マキシ丈のロングスカート、あったかいです。そしてかわいい。ロングスカートの中は、レギパンやタイツ、レッグウォーマーなど履き放題です。私は履いています。

 

⑥暖房器具の予約機能

朝起きる時間の30分にオン、帰宅予定時間の1時間前にオン、ベッドに入って1時間後にオフなど、暖房器具のオンオフを予約できる機能を活用。家に帰った瞬間、起き抜けといったその瞬間が暖かいだけでかなり過ごしやすいです。

  

あっためてほぐす!冷えない体を作る!

冒頭でもお伝えしましたが、寒くなってきてからは、ホッカイロを使って温めながらストレッチを行っています。自分が特に痛いところに当て、脱力したり、さらに伸びのように負荷を加えてほぐしたり…!

たっぷり1時間半のクラスです。内容はどれも、「家に帰ってひとりでできる」というものばかりを教えています。クラスの初めには参加してくださった方それぞれの、「今日痛いところ」「気になる、苦になる体の部位」を共有する時間を設けています。共有されたパーツの痛みや不快に、集中してほぐすようなプログラムになっています。セミオーダー形式ですね〜。

今週も明日、1月25日になります。どうぞみなさま、ご参加くださ〜〜い。お待ちしております!

 

1月25日(木)19:30〜21:00

自由芸術大学ストレッチ講座

 

講 師:權田菜美/ゴンダナミ(ダンサー、パフォーマンス・アーティスト、モデル)
会 場:素人の乱12号店|自由芸術大学
166-0002 東京都杉並区高円寺北3-8-12-2F
費 用:チケット制 4回分(2,000円×4回)8,000円 ※ビジター1回2,500円
問合せ:ngonda716@gmail.com
持ち物:運動のできる服装、飲み物、ノート、筆記用具(必要な方はおやつなど)

おいしいストレッチ教室③ お次はスイーツだっ!!

みなさん、どうもこんばんは。ダンサーのナミです。

昨日は雪がすてきでしたねえ〜〜。私も思わず写真を撮りました!

 

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今日は突然ですが、こんな話から。

楽しんだらいけないの?生きるのしんどい問題ってあると思う

私、常日頃思っていることがあるんです。何って、みんなもっと自分を甘やかしてもいいと思うんです。このね、資本主義社会のなかで生きるのって、心から好きな生き方を選びとらない限り、結構、しんどいと思うんですよ。しかも「人生は頑張って頑張って頑張って、苦しんで、困難を乗り越えるもの」「そうしない人は成長しない。甘えだ」だとも教えられる。途方もなく真面目に、苦しんだり、ガチガチに頑張っていないと、その頑張りそのものも認められない、そんな空気さえある気がします。

 

あと、楽しいことばかりをして、「いぇ〜〜い!」とやっていると、「苦労は買ってでもしろ」というように、「楽しむの禁止」とでもいうようなことも言われたりします。苦しんだその先にしか、幸せがないような。

私は、日々の楽しいことを、ひとつひとつ積み重ねていくこと、その日々の瞬間瞬間しか、人生ってないと思うので、「苦労の先にしか(ここポイントね)幸せはない。(裏返して、今や若いうちは幸せであってはいけない)」みたいな意見には共感できないのです。

 

好きなこと、楽しいこと、楽しむこと

2017年の夏、ある人に言われたんです。

「何か乗り越えたいものがあるのであれば、うさぎ跳びに筋トレで乗り越えるんじゃなくて、自分の好きなこと、好きな方向で楽しみまくって、その困難を乗り越えるっていう方法もあるよ。楽しんで楽しんで自分らしくなっていくと、いつのまにかその困難が困難じゃなくなっていたり、どこか遠くに行ってしまっていることもあるんだ」

って。

ああ。そうだよなあ、とその時納得して、好きなことだけを選び取ろうとして今日に至ります。選択の仕方、生き方がすごく変わってきました。そして、楽しい方楽しい方へと進んできても、とても伸びやかに成長している自分に気づきました。

 

という訳で、人生は楽しいこと、楽しい瞬間が、その時々で多い方がいいと思っています。

 

というわけで、おいしいストレッチ教室vol.3 開催です〜

何が、「というわけ」なのかと言いますと、今回のおいしいストレッチ教室のサブテーマが、「じぶんにごほうび」だからです。

いつだって〜、自分を〜、甘やかして〜、楽しくして〜、美味しく食べて〜、気持ちよく体をほぐして〜、いいんだよ〜〜。みんな〜、がんばってるよ〜。みんな〜、合格だよ〜。生きてるだけで、まるもうけだよ〜。

いえ〜い。バレンタインも近いしねっ!というわけで、今回は、ストレッチ講座の後のプレートは、東京でもまだ珍しいビーガンスイーツプレートがつきます。なんと、ビーガンのデザートが3種類も載ってくるらしい!やった…!嬉しい!

講座の前後や途中で出るドリンクもロカキッチン店主やっちゃんこといとうやすよさんが、鋭意考案中です!

皆々様、どうぞ遊びにきてくださいまし〜!

 

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おいしいストレッチ教室 vol.3

〜自分にごほうび ストレッチ&スイーツ〜 

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こちらは前回の様子!簡単な動きでのびの〜び!

ストレッチワークショップと

ウェルカムドリンク、講座終了後に3点盛りデザートプレート+豆乳チャイ

3,000円

(通常メニューもあります。追加オーダー大歓迎)

 

お料理と飲み物 いとうやすよ(Vegeカフェバー Loca☆Kitchen店長)

ワークショップ講師 權田菜美(ダンサー)

 

ゆったりした服での参加がオススメです。

 

2018/2/11/日

OPEN 14:30

START 15:00

CLOSE 17:30(ストレッチ終了は16:30頃。お時間のない方は、デザートプレートをテイクアウトできます。事前にお伝えください。)

VegeカフェバーLoca☆Kitchen(杉並区高円寺南3-68-1)

JR高円寺駅南口から右へ徒歩2分

 

6名限定 事前予約制

お問い合わせ・ご予約

 ngonda716@gmail.com(權田菜美)

 locakitchen@hotmail.co.jp(Loca☆Kitchen)

 

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私たちのからだは自分で思っているよりも、毎日の生活で、疲れています。

寒さや忙しさで、ガチガチ、クタクタになっていませんか。

 

おいしいヴィーガン(完全菜食)、マクロビ料理とドリンクのカフェバー、Loca☆Kitchenでは、デザート付きストレッチワークショップを定期開催しています。

今回のテーマは、「自分にごほうび ストレッチ&スイーツ」。

 

オリジナルのリラックスドリンクを飲みながら、1時間ほどこころとからだをほぐします。その後は、スペシャル・ヴィーガンスイーツでごほうびタイム♪

ご参加待ってます。

 

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講師 プロフィール 權田菜美

ダンサー。高校生時代、モダンダンスを中心に、クラシックバレエやジャズダンスを学ぶ。3.11をきっかけに、踊りを再開。パフォーマンスアートや柔術の動きを取り入れつつ、アートとアクティビズムを横断する表現活動をしてきました。

2017年9月、アートフェスティバル「VIVE MEXICO TOKYO」で、総合オーガナイザーのバイロン氏と「I’m Frida」を共作、披露。

毎週木曜日、高円寺、素人の乱12号店でストレッチクラスを開講中。きてね。

ジェローム・ベル『ガラ』 いびつでうつくしい人間とその存在への賛歌

2018年1月21日(日)、写真家の矢郷桃さんに誘われて、さいたま芸術劇場へジェローム・ベル『Gala-ガラ』を観てきました!!!それがね、もう超絶良くて、今まで大きな劇場で観た作品では、最も号泣した作品となりました。あたしも出たかった〜〜〜!でも見る側であって良かった〜!

 

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っと、ちなみに桃さんのサイトはこちら。自然や食べ物の静かで穏やかな写真が素敵です。心の湖の底にとーーーんとくる感じ。ししおどしの音のように響く写真。私の宣材写真を撮ってくださっている方でもあります。

 

やってきました!彩の国さいたま芸術劇場!!

大きな劇場、有名な演目ときて、ダンスや身体表現のプロだけではなくて、障がいを持つ方や、高齢者、子どもも出演するということで、「欺瞞的な作品だったら嫌だなあ〜」とちょっぴり思いつつ、桃さんが誘ってくれたのだから変なことはないだろうワクワク!!と出かけました。

 

大きな劇場に来ると、「ここに立ちたいなあ」と思うとともに、速攻で恐怖が心に舞い込む私。むかーしむかしの恐ろしいダンス生活の記憶が蘇るのです。苦笑。もうそんなことは捨てたいと思いますね。「私には無理だ」という思いが湧き上がるのも。

にしても、たくさん光が差し込むロビーを持つ素敵な劇場!

外には、最も好きなモダンダンサーでもある平山素子さんの次の公演の大きなポスター。スティーブ・ライヒやるのかあ。私、届かないなあ〜。とふわっと心に諦めの思いが湧く。劇場は大好き、でも自分はもう立てないかもしれない…。

 

2階席1列目!舞台全体を見るには最高の席!桃さんありがとう!嬉しい!!

席に着き、携帯の電源を落とし、リュックやコートやマフラーを快適に配置し、心穏やかに緞帳が上がるのを待つ。好きな瞬間だけれど、昔のダンスの厳しい思い出や、早く次の作品を作らなければ…という変な呪いも同時に存在して、ちょっとめんどくさい静かな時間。

静かに幕があがり、舞台が始まる。幕袖にいれば聞けるウィンチの音を想像する。

 

出た!人類万人ダンサー!

踊れる人、踊れない人、プロフェッショナルのダンサー、バレエダンサー、バトントワリスト(と言うのかな?)、子ども、ドラァグクイーン、おじいちゃん、おばあちゃん、おばちゃん、おじさん、太った人、カリカリの女性、筋肉が素晴らしく引き締まった人、車椅子の人、ダウン症の人、モンゴルの民族衣装を着た人、バレエじゃないけど何かしらの踊りをやっているんだろうなという人、サッカー好きに見える少年、

みんなみーーんな、キラッキラの衣装に身を包んでいる、80年代や90年代のスポーツウェアやエアロビウェアを彷彿とさせる代物。

 

舞台は、様々な劇場を写した写真のスライドショーで始まる。

舞台上に設置された看板がめくられ、「バレエ・Ballet」と書かれている。

ダンサーひとりひとりが、下手から出てきて、ピルエット(その場で回転するターン)を披露し、上手へ出て行く。次は、グランジュテ(大ジャンプ、足を大きく広げて飛ぶ)、おじぎ。バレエダンサーは完璧。他の人はファニー。愛らしい。バレエ以外の踊りをやっている人は、その競技の癖はありつつも綺麗。

お次は、「マイケル・ジャクソン Michel Jackson」。完璧だったバレエダンサーはどこへ行った?!概念が覆る。今まで目立たなかった人が、超かっこ良くなる。でもみんなムーンウォークはできていない。けれど、きめっきめのおじいちゃんが超かっこ良く見えた。

 

チラチラと客席が拍手し始める。はじめは、子どもや障がいがある人が登場した時だった。「子どもや障害者だから拍手するとかそういうのなのかなあ?どうかなあ?」と訝しがる私。だんだんと拍手されるダンサーの種類が広がっていき、私も舞台が進むにつれ、演目の魅力に巻き込まれ、「お!」「ナイス!」「すてき!」と思うところは素直に拍手するようになっていた。

 

途中から涙が止まらなくなった。車椅子の矢崎さんがBOOMの「風になりたい」で全員をリードし踊ったパートは大号泣。

 

天国じゃなくても

楽園じゃなくても

あなたに会えた幸せ 感じて

風になりたい

 

矢崎さんオリジナルの振り付けに、全員がドタバタとうしろで真似ている。想像していたよりも可動域が広く、伸びやかな矢崎さんの上半身と表現に、この世の美しくも完璧ではない楽園を見た思いがして、涙が止まらなくなった。誰もが、その人そのままで素晴らしく、美しく、誰かを傷つけぬよう気をつけながら、パーソナルエリアを保ちつつも、尊重しあって存在している。踊っている。生きている。

私はこういう世界で生きていきたいと強く思った。私の夢見ている世界がここにあるじゃないか。いがみ合わず、適度に協力して、誰もが自分で、とてもいびつで、とても美しい。

 

矢崎さんの四肢と一体となった車椅子が右へ左へとターンをし、そういう歩き方もあるんだなと思った。車椅子でリノリウムの床を踏むのは、どんな感触なのだろう。キュッキュとタイヤで擦れる音がするのかしら。

 

舞台のまとめ

プロのバレエダンサーが、あるシーンでは全く目立たない、普通の人になる。

今まで普通だと思っていた人が、突然輝き出す。全員をリードする。

群舞になったときに、誰もがひとりひとりとして輝き出す。そこには上手い下手、プロアマ、年齢、性別、ジェンダー、何もかも関係ない。

いつのシーンも、だれもが「ひとり」「個人」であって、それぞれがそうであるから、舞台が、世界が、キラキラと輝いて見える。

 

今までも、「自分が自分であるから人生と世界は素晴らしいものになる」と思ってきたけれど、この感情だけではとてもとても弱く、頼りなく感じることも多かった。

この舞台を見たら、「自分が自分であって、他人が他人であって、それぞれの人生を歩んでいるから、そして、自分の外の世界がかけがえのない他者によって構築されているから、だからこそ、人生と世界は素晴らしい」と感じるようになった。それはとても強い概念で、生きる私を大いに勇気づけた。涙が止まらなかった。帰った後も思い出しては涙をし、今もこれを書きながら涙が溢れてくる。

 

これからどう生きるのか

人生は、岐路と選択と決断でできていると思う。超絶当たり前すぎて書くのも恥ずかしい。毎朝起きて、コーヒーかお茶か。今日履くのはスニーカーかヒールか。移動は自転車か電車か。そんな細かいことひとつひとつからも人生はできていっている。

今、大きな流れや遠景で人生を見た時、私は人生の岐路に立っていると感じている。それは、「決めなければ!」というような責務めいたものではなく、

どんな世界で、どうやって生きていきたいか

全体の風景を選びとっていくような岐路。

この舞台を見て、「ああ、私はこういう世界が見ていきたいんだ」と強く確信した。

 

そして、「作品を作らなければならない」「うまくならなければならない」という誰にも言われていないのに勝手に背負っていたものからも解放された。踊りと身体と人生、それは私のものでしかないのだから。

「私には無理だ」というダンスへの恐怖心も、拭い去ってくれたように思います。

 

この半年、今までの人生では思いもよらないような多様な人と出会ってきた。関係を変えてきた。騙したり、嘘をつく人にも出会って怖い思いもしたし、噂話ばかりする「世間」という実態のないおばけみたいなものをを体現したような人たちにも出会った。

今まで出会ったことのない種類の人々とその関係性。

自分で商売をしたいならば、そういう人とも付き合わなければやっていけない、と言う人もいる。近景を見ればそうかもしれない。その人にとっては、その選択が正しいし、必要なのかもしれない。それだけのこと。

 

でも、遠く遠くを眺めた時に、やっぱりそういう事柄や、関係性は、私の景色に入ってこない。

ジェローム・ベル『ガラ』はそんな美しい景色を見せてくれた作品だった。

もうちょっと公演が長かったら良かったな。出会ったら、ぜひ見てみてください。

 

モダンダンスのグラハムテクニックの創始者、マーサ・グラハムは言いました。

 

この世にたったひとりしかいないあなたなのだから、

自信を持って、自分で踏み出してゆきなさい。

 

と。

この言葉は、その行為が、多くの人にとって、とても困難で、恐ろしいことであるからこそ、人の心に響くのだと思う。

『ガラ』の世界のように、自立し、自律しようと試み、他者もそのようにある、そして共存していく、そんな愛に溢れる世界ならば、それもなんてことはないことなのだ。踊りだってそうだ。舞台を見る前に溢れていた、踊りへの恐怖はふわりと私の体を離れ、脇に落ちている。これから少しずつ離れていけるだろう。

この世にたったひとりしかいないわたしに、なればなるほど。

 

www.youtube.com

作品の良さ、あんま伝わらないな〜〜、このトレイラー笑!

1月18日!寒い!ので温めます〜。

久しぶりの雨ですね!こんばんは〜。ダンサーのゴンダナミです。

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[photo by momo yago]

 

空気の乾燥が少し収まって、気持ちいいです。

傘をさして、街を歩くと、雪だったらいいのになぁと思ったり、

この寒空の下で、できるだけ多くの人が心も体も暖かくして、

シチューやお味噌汁なんかで体を温めて過ごせているといいなあと思うのです。

 

白い息を吐きながら、マフラーに顔をうずめてそんなことを考えるのは、少しロマンチックでもあるのですが、

本当に、さ、寒い!寒い!寒い〜!

私は寒いのが苦手で、少しでも寒いと直感的に死を感じます。「寒い!死ぬ!」ジョークない感じで脳みそをよぎりますね〜。オオゲサな感じですが、この身体的直感は自分自身の真実だと思いますし、こういった体のメッセージを受け取ることっていうのもとても大切だと思うわけです。

寒い季節は、背中や肩、首に余計な力が入り、気にされている方も多い猫背がますます丸まってしまいます。そうすると、腹筋に負担がますますかかり、内臓も固まって、体の巡りも悪くなります。さらには気分も下がってきて、やる気がなくなりやすいです。うう、見事なまでに良いことがない。

もちろん!寒さがお好きな方もいらっしゃると思いますが、寒くしていたり、冷えたままにしていると体に良いことはないので、

体をぽかぽかと温めて、ゆったりと眠りに落ちることができるようなストレッチプログラムをご用意して明日、自由芸術大学ストレッチ講座を開講いたします。

 

実際、先週のプログラムでは、中盤から眠りに落ちそうな人もおり、その時は体が眠りを求めているので、そのまま眠ってしまうことを強く(笑)おすすめしています。

プログラムの始めには、個々人の体の悩みを共有し、それぞれに対応するメニューを組み込んでいます。日頃のお困りごとがある方は、持ってきてくださいね。

 

明日、お待ちしていますっ!

 

自由芸術大学 ストレッチ講座

2018/2/18/木

19:30〜21:00

 

講 師:權田菜美/ゴンダナミ(ダンサー)
会 場:素人の乱12号店|自由芸術大学
166-0002 東京都杉並区高円寺北3-8-12-2F
費 用:チケット制 4回分(2,000円×4回)8,000円 ※ビジター1回2,500円
問合せ:ngonda716@gmail.com
持ち物:運動のできる服装、飲み物

 

皆さま、お待ちしておりま〜〜す♪

2018/1/11 お正月モードからシフトチェンジなストレッチ講座のお知らせ〜

みなさーまー、こんばんはっ!

少しずつ平常モードでお過ごしでしょうか?身体はまだまだお正月モードかもしれませんねー。

 

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最近はクラスの中でホッカイロを使っています。

 

 

体は会社カレンダーのように、スパーンと切り替わらないのが当たり前なので、ゆっくりエンジンをかけていけばいいと思っていますー。

 

そして、寒いので体が冷えて、固まりやすいです。そしてますます肩や首、腰が凝りやすい季節、それが冬!

 

お正月モードの体もゆっくり再起動させて、お仕事、勉強、冬の生活を快適に過ごしていけるようなクラスにしたいと思います☆

 

クラス詳細!!

自由芸術大学 ストレッチ講座

2018/2/11/木

19:30〜21:00

 

講 師:權田菜美/ゴンダナミ(ダンサー)
会 場:素人の乱12号店|自由芸術大学
166-0002 東京都杉並区高円寺北3-8-12-2F
費 用:チケット制 4回分(2,000円×4回)8,000円 ※ビジター1回2,500円
問合せ:ngonda716@gmail.com
持ち物:運動のできる服装、飲み物

 

 

みなさま、お待ちしていまーす!!!

2018年も!その場で効果が分かる!高円寺ストレッチクラスのご案内

皆様!あけましておめでとうございますっ!!!!

 

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(戌年銀座和光のディスプレイ。かわいい。日本のおもちゃのいぬが好き)

 

 

東京はお天気が良い日が続きますね〜〜。

年末年始は良い時間でしたか?

私は、時間をたっぷりと過ごし、生き方や今の自分の現状などを見つめ直す時間にしました。

そのなかで、「人の健康をサポートすること」特に「運動が苦手(必要だと思っていてもできない)」人のサポートは、来てくださる方にとっても、私にとっても大きな喜びを産む素晴らしい仕事だと再確認しました。

クラスのキーワードは、

 

簡単。楽しい。その場で効果が分かる。

 

です。簡単と言いましても、内容は私が普段行っている練習を抜粋したものですから、ハードなワークアウトがお好きな方でも効果は抜群にあります。どんな段階の方でも楽しめて、学びのあるクラスになっています。

 

毎回、季節や気温などによって内容を変えています。さらに参加者の方からクラス内で希望を聞いて、「肩こりに効く」「腰が痛い」「眠りにくい」など個人の困りごとに対応する内容をその場で組み込んでいます。

 

オフィスの席で、ちょっとした合間にできるストレッチ、夜寝る前や朝起き抜けにベッドや布団の上でできるゴロゴロストレッチ、普段の体の動かし方の修正(これによって体にかける負担を減らし日常の動作で体を良くすることができます)など、日常に取り込める内容になっているのもおすすめの理由です。

 

2018年1月からのレッスンスケジュール

2018年1月から、高円寺の自由芸術大学でのクラスは、皆様により参加していただきやすいよう、毎週木曜日19時半〜21時に固定いたしました。

2018年1月 11日(木)、18日(木)、25日(木)

2018年2月 1日(木)、8日(木)、15日(木)、22日(木)

www.freeart-univ.org

講 師:權田菜美/ゴンダナミ(ダンサー)
会 場:素人の乱12号店|自由芸術大学
166-0002 東京都杉並区高円寺北3-8-12-2F
費 用:チケット制 4回分(2,000円×4回)8,000円 ※ビジター1回2,500円
問合せ:ngonda716@gmail.com
持ち物:運動のできる服装、飲み物

 

今年も何卒よろしくお願いいたします〜〜〜!