3月22日。ストレッチクラス開講します〜。

ぐるぐるしていましたら、久しぶりの投稿になってしまいました・・・!
昨日は雪が降るほど寒く、今日は晴れて、春の日差し。
季節の変わり目は、気候が不安定なだけではなく、職場や学校などでも人が入れ替わったり、作業内容が変わったり、なにかと心身共に無意識の疲れやコリが溜まっているものです。
ほぐして、流れをよくして、新しいものを受け入れやすいふんわりとした体になりましょう〜。
 
自由芸術大学ストレッチ講座、本日です〜。
 
基本のストレッチを大切にしながら、少しずつ新しいことに取り入れて行っています。
今日は、体をたくさんひらいていくストレッチに注目したいと思います。あとは、いつものバッグを持って姿勢を保つ方法をやってみようと思います。1週間のうちで教室にいるのはたったの1時間半。外にいる時が日常なので、その時に体を保てるといいですよ〜〜。
 
時 間:19:30~21:00
講 師:權田菜美/ゴンダナミ(ダンサー、パフォーマンス・アーティスト、モデル)
会 場:素人の乱12号店|自由芸術大学
166-0002 東京都杉並区高円寺北3-8-12-2F
費 用:チケット制 4回分(2,000円×4回)8,000円 ※ビジター1回2,500円
問合せ:ngonda716@gmail.com
持ち物:運動のできる服装、飲み物、ノート、筆記用具
 

3月4日は前橋上映会へ〜。映画「シュトルム・ウント・ドランクッ」回顧録&アップデート

みなさん、こんばんは。ダンサーのナミです。ちょっと前のお話になるのですが、3/4に前橋で超絶オススメの映画が見られるのでその宣伝をさせてください〜〜。

 

いよいよ始まった!高円寺一揆2018!!!と思って大興奮していましたら、あっという間に終わっておりました。そして時間も経っておりました。高円寺・マヌケどもが夢のあと、でございます。そして、高円寺一揆四十七士という画期的手法により、イベントの赤字を2,200円担います。よっしゃ!

(高円寺の素人の乱という北中通り商店街をベースにしたコミュニティでは、マヌケという言葉を、「自主自律で、資本主義的な競争などから逸脱し、自分(たち)の価値観と視点で、面白がりながら人の輪を紡いで生きる人々」として使っていると認識しています)

高円寺一揆2018の情報はこちらから

 

高円寺一揆に少し参加した後、その足で下北沢に行ったのです。自分のイメージとしては、高円寺よりも少しだけ、アーバンとネイチャーがうまいこと混ざったイメージ。両方ともカルチャーの発信地で、少々重なり合いながら、異なる性格、性質。どちらとも好き。この2箇所を1日に行けちゃえるのが東京の好きなところ。

 

それは、2014年に公開された大正時代のアナキスト青年たちの群像映画「シュトルム・ウント・ドランクッ」の監督である、山田勇男さんがドイツから帰国なさっていて、プロデューサーの古屋さんと、録音や音響を担当なさった藤口さん、雑誌『アナキズム編集委員のひとりである久保さんとの再会するためです。

 

シュトルム・ウント・ドランクッ [DVD]

シュトルム・ウント・ドランクッ [DVD]

 

 

シュトルム・ウント・ドランクッのおもひで

私も、この映画少しばかりですが出演しております。それがとっても良い役で。お女郎さんなのですが、それが、もうねえ!

監督が、「他の誰にもならなくていいです。あなたらしい美しさ、魅力を出してください。10年後に自分で見ても、肌を出す方は後悔しないように、で結構です」とお女郎さんの役の方みなさんに指導してくださったのを覚えています。

そして、どのシーンでも監督は、「カット!」のあとに、「ありがとうございます」とおっしゃっていて、撮影直前も「よろしくお願いします」とみなさんに繰り返していました。

撮影現場は、明るく真剣なスタッフの皆様と、役者の皆様のおかげでとても雰囲気よく回っていました。

 

映画の現場ってこんなにも丁寧で穏やかなのか〜、働いてみるのもいいかもなあ〜と感心していたところ、「こういうところは珍しいよ」と教えていただきました。怒号飛び交う大変な場所であることが多いそうな。

 

また、制作部のお手伝いもさせていただきました。映画の中の消え物(食べ物)の準備、ケータリングの準備、車止め(公道で「撮影に協力願います」と一般車を止め、自動車音が撮影に入らないようにすること)をしたり…、ほんっっっっっとうに良い思い出です。

消え物を担当した時に、主人公がそばのどんぶりを岡持ちから取り出すシーンで突如、「湯気が欲しい」とおっしゃって、なんとなんとまあ、すてきで大切な指示なのだろうと感動したものです。

 

その後『アナキズム』でシュトルム・ウント・ドランクッについて寄稿させていただきました。映画評論など書けないですし、どうしたものか…と思っていたところ、監督が「ラブレターが読みたい」というということで、主人公たちであるアナキストの集まりである「ギロチン社」や映画そのものにあてたラブレターを、詩にして書いたのでした。

 これですね〜。これに掲載されています。

 

 

上映会や展示が目白押しの3月です

山田監督がご帰国なさっていることもあり、3月は、シュトルム・ウント・ドランクッだけでなく、監督のショートフィルム上映、監督独自の装飾文字作品の展示、などなど目白押しです。

www.facebook.com

 

詳細はこちらから〜〜!

https://www.facebook.com/Yamavica/

私も出没します。

 

幾年も経って。

撮影が2013年。公開が2014年。今年は2018年。

山田さん、古屋さん、藤口さん、久保さん。みなさんとの再会はとても嬉しいものでした。みなさん、それぞれ自分らしく年を重ねていらっしゃって。時間が巻き戻ったような雰囲気を感じつつも、過去と確かに繋がっている新しい話題。

監督の静かな静かな語り口の「人生一度きりですから、好きに生きたほうがいいですよ」というのは本当にうなずくばかりでした。「俺が言わなくてもいいと思うんだけれどさ」という前置きも監督らしく。

どうしたら、こんなにもどこまでも人と並立でいられるのかしら。

ビールと日本酒を交互にいただきながら。撮影や公開があった時より断然、自分らしい生き方を選べるようになってきて、監督の言葉、みなさんのお話のひとつひとつが、自分の感情への気づきと深まりとともに、活き活きと感じられました。

 

またこんなふうに再会したいな〜と思える人たちが世代を超えているというのは本当に人生生きててよかったなあという気持ちになります。

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(左から、プロデューサーの古屋さん、山田監督、アナキズム誌編集の久保さん)

めちゃくちゃ直前になっちゃいましたが、3月4日、空いている人は前橋、行きましょ〜。美しい映像世界ヤマヴィカワールドに浸りましょ。今行き方調べたら超遠いけど、プチ旅行と思ってぷらぷら行こうと思います〜〜。

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(録音、音響、足音の藤口さんが増えました。下北沢のおいしい居酒屋ふるさとの板前さんに撮ってもらったら、超寄ってる笑!)

今週はおやすみ!ストレッチクラス〜!

みなさん、こんにちは。ダンサーのナミです。

 

今週は!!!木曜日の!!!

自由芸術大学ストレッチ講座!!!!

おやすみです!!!おやすみ!

 

お気をつけください!

 

今週は、体のお手伝いをできなくてすみません。

バッキバキになってしまっても、次回はもっと春めく3月にレッスンです。骨盤や背骨あたりから、ほんわりバチコーンとゆるめていきましょう!!

体のコンディションを保ちたい人は、寝起き、眠る前、気づいた時に、たくさん「伸び」をしてくださいませ!!伸びは脊椎動物すべてが行う自然な体調管理方法でっす〜〜。(人間は、人間が人間っぽくなりすぎて忘れているだけ!)

 

また3月1日から再開いたします。よろしくお願いいたします。

 

シリポッケ養蜂園から無農薬みかん!

みなさん、こんにちは〜。ダンサーのナミです。今日は養蜂園からやってきた無農薬みかんのお話!

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ツイッターである日、大好きなシンガーアクセル長尾さんがシリポッケ養蜂園さんのブログ、「無農薬みかんあげます」(以下リンク)をシェアしていました。

yokonitanbotokawa.wixsite.com

 

無農薬のみかんを、「あげる?!」わわわ!なんと魅力的なオファー!

ネットに溢れる「無料」はなんとなく怪しいなと思ってしまいますが、なにぶんアクセル長尾さんからの情報、これは信用できると思い、

なぜ、養蜂園がみかん?!?!?

という疑問も抱きつつ、ワクワクして早速、シリポッケ養蜂園さんのブログを読みました。

蜂と共に生きているシリポッケ養蜂園の横田川純也さんは、養蜂園を初めて最初の年、横田川さんの蜂さんが、近くで農業をやっている方の農薬の共同散布で大量死してしまったと言います。農薬は、農業から見れば害虫を殺す有効な薬、蜂の立場から見れば、毒薬だと。最近、みかんの放棄耕作地を引き継がれ、今年は育てていないけれど、無農薬で、自然に実をつけ続けているみかんの木があり、そのみかんを今年は配ろう!と思ったとのことです。見た目は悪くても、美味しいことを知ってほしい(周りの農薬を使っている農家さんにも)、わかってもらえたら、来年は買ってほしい、と!

 

おお〜〜〜!これは素敵な取り組み!と思い、早速みかんを送っていただくことにしました。

問い合わせがたった1日で30件以上にもなったそうですが(インターネッツすごい)、とても丁寧なメール対応をしていただき、みかんもすぐに送られてきました。「たくさんの方にお分けしたのでたった2キロになってしまいました」と言われましたが、無農薬みかん2キロ!めちゃくちゃうれしいです!!十分です!!!

 

シリポッケ養蜂園さんのブログも分かち合いながら、できるだけたくさんの友人たちとみかんを分けあって食べました。これはみかんのストーリーが美味しさを増すと思ったからです。人間は、物語を生きていると思っています。

 

実食。食レポしま〜す!

これね、この無農薬みかん。めちゃくちゃおいしいんです。食レポがんばってみます。

普段食べているみかんとは別物!私は愛知県出身で、蒲郡みかんや浜名湖みかんなどおいしいみかんを食べて育ったと思うのですが、それらのどれとも違う魅力!

何より香りと味が豊かで複雑。この複雑さというのがこの無農薬みかんの最大の魅力だと思います。他の柑橘類にはない明るく濃いオレンジ色の香りがします。奥行きのある甘い香りと、味。単純に甘いのではなくて、甘みがぎゅっと濃縮していて味が濃い、かつみずみずしいのに水っぽくない。そして、口の中でだんだん味が変わり、昔のみかんってこういう味だったよなあという、とんっとした重みのある冬向きの味の塊になります。

 

見た目は、箱を開けた瞬間「うっ!汚いよ〜やだ〜」と思ってしまいました。正直なとrころです。野菜なども曲がっているとか形が悪いものは気にならないのですが、見たことないくらい皮がガビガビだったのです。黒ずんでいるものもありました。(写真はきれいなやつをあつめちゃった)ちょっとショックを受けましたが…

しかし、ひとつ食べたら最後。ほんっとうに何も気にならなくなった。皮がガビガビなのも、固いのも。だって、美味しいのですもの。

その後、横田川さんからいただいたメールで、「今回のみかんは放棄されていたものなので特に皮の状態は悪かったかと思います。」とありました。続いて、「今年から手をかけて育てていきたいと思います。がんばります。」と。

いやあ〜、もうこのままでいい!まじで!見た目とかどうでもいいよ!と思った美味しかった。

もう、これは完全に寝返った!人の心を180度変える味でした。

 

シェアした友人は、国籍や育ったところはバラバラだったのですが、みんな大喜び。シリポッケ養蜂園さんのみかん配布コンセプトにも感動。

 

皮はお風呂に入れました

無農薬のものの良いところは、安心して皮も使えるところ。今回、皮は干してから、お風呂に入れました!これも香りがめちゃくちゃ良くて、湯上りは残り香が服にも移ってとてもいい気分でした。

他にどうやってみなさんが使ったか知りたいなあ〜〜。

 

次のシーズンが楽しみ!はちみつも買いたい!

養蜂園から届く無農薬みかん。とってもとても味わい深く、美味しかったです。

次の秋、冬が来る頃には、商品として養蜂園みかんのお知らせが届くでしょう〜〜!超絶楽しみっ!!

みなさんもぜひ、次回は味わってみてくださいっ!

 

はちみつも買おうと思ってシリポッケ養蜂園さんのサイトを改めて見てみたら、全商品売り切れでした!おお〜〜〜。残念!でも素晴らしい!!!

いやあ、これも来シーズン!って言っても、はちみつのシーズンってあるのかな?知らないな〜〜。結構毎日トーストにぬって食べるのに、はちみつについて全然知らないや!おお〜〜!これを機会にはちみつにも詳しくなりたいと思ったのでした。

 

今回は、ごちそうさまでございました!シリポッケ養蜂園さん、横田川さん、ありがとうございました!!

秋の楽しみができましたっ!!!生きる楽しみがあるって最高ですね。

 

yokonitanbotokawa.wixsite.com

ソウル乱開発最前線&高円寺一揆2018!!!

みなさん、どうもこんにちは!ダンサーのナミです。昨日は、足下の悪い中、ストレッチクラスにお越しいただき、ありがとうございました。

 

昨日のクラス後に、こんなトークイベントに行ってまいりました!

ソウル都市乱開発最前線!

告知文にはこうある。なんとも、高円寺は素人の乱らしくテンションがあがる。

いまアジア地下文化圏の共通の悩みは、なんと言っても都市の急速な再開発(ジェントリフィケーション)。その中でも韓国ソウルの乱開発は半端ないスピードと権力の行使っぷり。
そんな渦中にいるソウルの人たちがやって来るので、状況を聞いてみよう。そしてそれをうまくすり抜ける新作戦を編み出すしかない!

 

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 (会場は、高円寺のマヌケゲストハウスのロビー。ロビーだけあって、ゆったりしたソファで聞ける。最高。ボトル入りのこじゃれた地ビールも安い。)

 

このイベントで主にトークをしたのは、ソウルで地下文化や社会運動をオーガナイズするサンヒョンちゃんやギ・ウンくんやシムくんや、様々な運動シーンを盛り上げまくっているミュージシャン、Yamagata Tweakster(ヤマガタ・トゥイクスター)。

 

山形童子

山形童子

 

これはヤマガタのCD。かっこいいよ。ライブもかっこいい。独自のステップで踊りまくり、丸くて白い声がカラフルな衣装と共に降ってくる!!ちなみにヤマガタのヤマガタは、山形国際映画祭からきているそうです。

 

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 (左から、ソウルよりギ・ウンくん、サンヒョンちゃん、Yamagata Tweakster、シムくん。そして、高円寺素人の乱5号店店主、松本さん

 

私はそれぞれみんなにはお世話になっていて、久しぶりの再会を喜んだ。どことなく信号みたいなカラーリングのサンヒョンちゃんとヤマガタ。

 

ジェントリフィケーションと経験交流!! 

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若い人たちによる反強制排除運動、その名も「熱い青春」!!かっこいい!カーテンに映写してるから、模様がきれい。) 

 

トークの内容は、主にソウルにおける、行政や資本からの強制排除の問題。屋台や、個人商店、古いエリアなどなど、ジェントリフィケーションのための行政代執行がバンバン行われている。

 熱が入りながらも、ひとつひとつ事例として紹介されていく。「事例」とか言っちゃうけど、それって、数えきれない人が、他人都合で家や家業を失ってるってことだもんなあ。こんなに事例があっていいのかよ〜!オイオイ〜! 

そしてその状況に対する、草の根の人々の運動を生き生きと伝えてくれた。感動的なのが、ある抵抗運動が次の運動の礎となり、さらに、人をつなげ、友達が増え、国境を超えて新たな友人に届く、そしてまたローカライズされ、旋風となる。この広がり方だ。

 

大学院生時代、タイのスラムを訪問し、日本の野宿者運動に関わり学んだ大きなことのひとつが「経験交流」。ソウルや高円寺で起きている運動や活動のつながり方に同じものを感じた。

経験交流とは、何か。スラムには、なんとか今の生活をよくしようと奮闘している所もある。その取り組みがうまくいく。そうすると、いろんな経路を伝って他のスラムの人が、その経験を学びにやってくる。一緒にご飯を食べたりお酒を飲んだりしながら話をし、見学をする。仕事の作り方、お金の稼ぎ方、行政との交渉の仕方などなど自分たちにも必要なことを学び合う。相談もする。「なぜ俺たちはうまくいかないんだろう」分かり合える。そこには技術的な交換だけではない。人間の交流がある。

それを自分のスラムに持ち帰り、応用(ローカライズ)して実践する。うまくいかなかったら、また他のスラムと相談する。うまくいくとそのスラムには新たな経験者が訪問にくる。このスラム同士をつなげるキーマン的な動きをする人もいる。

自分たちの知恵と生活を築いていく、人間的でハイパークールな方法なのだ。

 

トゥリバンからの、『貧乏人の逆襲』からの、NO LIMITの流れは、文章にしてしまえば、きれいに聞こえるほど繋がっていっている。

 

松本さんの言葉を借りれば、「東アジアで影響受けまくってグルグルしている」でもこれが「伝わってない」んだ。このインターネッツの時代に、ローカルでしか知ることができないこと、オフラインでしか体験できないことがいっぱいあるんだ。

インターネットでローカルの情報をバンバン載せてるジモコロとかも好きだし、編集長の徳田柿次郎さんなんかもかっこいいなあと思う。ローカルの情報とインターネットは相性がいい所があると思う。

 

体験するという身体を伴った行為の大きさは、本当にでかい。ネットや本で得られる情報ってすごい楽しいけれど、きっとそれを経験して書いてる人が一番楽しんでる。

 

www.e-aidem.com

twitter.com

 

質疑応答でソウルのメンバーに、「こういうやり方が一番楽しい!という運動の方法は何ですか?」と聞いてみた。

ヤマガタが「たくさんの人でパレードしながら、ひとつのメッセージを伝えること」だと言った。彼は、いつもそのパレードを、歌いながら踊りながら、みんなと盛り上がっている。彼のパフォーマンスの祝祭感は、万人に体感してもらいたい。

ヤマガタが答えた後、サンヒョンちゃんが、「ゴンナさんの(サンヒョンちゃんは私をこう呼ぶ)一番楽しい方法は何ですか?」と逆に聞かれた。

私の答えは、

自分も、パレードでパフォーマンスをするのは楽しい。自分の力が生かされていると感じる。抵抗や反対するだけでなく、何かイベントやライブ、食堂などを創るのが楽しい。そして一緒に食べて飲むこと。そして、それらの場を創る時に、何か役割や作業が発生する時、それが得意な人や好きな人がそれをやって、何かができあがるのが楽しい。デザインする人。歌う人。議事録とる人。料理する人。文章書く人。映像とる人。言葉を創る人。飲む人。笑う人。寝る人。食べる人。誰か連れてくる人。ともかくいる人。

こんなようなことを答えた。それをまた松本さんが受け、話が広がっていった。

自分の力を、誰にも盗まれることなく、自分や友人、その周りのために純粋に使うことができる。その瞬間を愛しているのだ。「自分ってこんなにできる!」「あの人も自分にできないこれができる!」「あんなこともやってる!」うわ〜〜い!すげぇ!の連鎖が起こる。

こういう世界を愛してる。こんな世界で生きていきたい。

 

補足。聞いてて、超ダサい!と思う事例にも遭遇。地元で商売をしてき田商店主を強制排除したビルを、売れてるヒップホップのミュージシャン が買い取ってオーナーになっているというのだ。ダサいよ。ダサい。音楽で売れるのは悪くない。むしろすごいし、かっこいい。ハイパーだよ。けど、それでいいのかなあ。

 

バランス感覚!韓国・ソウルの乱!!!

私がソウルの運動や活動、メンバーたちに対していっつも思うのは、「バランス感覚がすごい」ってこと。まじめとオモシロとアーティー、おしゃれが超いい塩梅なのだ。

普段接していても、超絶まじめで、夜中じゅう議論するし、シットイン(座り込み)などハードコアな行動もする。

それが、議論は眞露チャミスル片手(チェイサー無し)、ジョークも飛ばし合うこともある。シットインには音楽や歌があったり、ともかく。抵抗運動をパーティーやライブそのものにしていたりする。逆か。パーティーやライブを抵抗運動そのものにしていたりする。

 

生存は抵抗だ。

抵抗は創造だ。

 

私の韓国の友人たちは、ちょっと照れ屋が多い。私も普段、隠れ照れ屋(元気の良さとリアクションのでかさで分かりにくいが、だいたいステージの上以外はどっか照れてる)なので、久々に会うとモジモジしてしまう。

興に乗ってくると、ジョークだらけな側面が出てきたり、わわわどどどどどどっと盛り上がる。私も珍しくジョークを言ったりできる。

今でも思い出し笑いをするような思い出が多い。プププププ。

 

高円寺一揆2018。本日より2月4日まで!

高円寺一揆2018

詳細は上記リンクから見てほしい。

ともかく、交流と資本主義が全く望まない勝手で独自な発展の最先端となる祭りが今日から始まる。

油断してると「ダメ人間の集まる街」などと言われがちな高円寺。

しかし、そう簡単に世の中に役立つ人間なんかにならないのがまた高円寺のいいところのひとつ。今の世の中、謎の効率を追求させられたり、ウソくさいモラルの押し付けも半端ない。そんなしょうもないものは放っといて、勝手なことをやりまくって、独自の祭りをやっちゃうのが一番だ。

そう、誰がなんと言おうと、自分たちの力で自分たちの文化や社会を作って行くのが最高。 ということで、インディーズのミュージシャンやアーティスト、自力で営業する謎の店やスペース、ただの飲んだくれなどなど、訳のわからないやつらが集結して強力な祭りをやってしまおう。高円寺の大バカたちが本気で遊び出したらどういうことになるか!? これこそまさに現代の一揆! 理不尽なことには一切いうこと聞かず、独自に勝手なことをやってきた偉大な先人たちによる一揆の火を絶やしてはいけない!

さあ、抵抗の都市=高円寺の大バカ祭りが始まるよ〜

松本哉、「素人の乱5号店・店主日記」より)

ameblo.jp

 

やたらテンションが高い。このテンションが大好き。

人が自分のやりたいことを面白がってやりまくっているところに、人は集まる。巻き込まれると面白いから。その渦の中に入ると、「うわあ〜。東京って狭っ!」って思う。「人生ってもっといろいろできるんじゃないか?!」って思う。

これを見て、テンションが上がってしまった人、ぜひ遊びに来てください!

東アジアのパンク、ブルーズ、DJ、マジシャン、ロック、テクノ、いろんなものが聴けてしまう。見れてしまう。そして、食べれてしまう!映画上映なんかもある。

この週末、遊び尽くしましょう。

遊びの先に、未来がある。

乗り越えるべき苦難なんてやつからは、笑って遊んで離れていけばいいんだと思う。

うさぎ跳びなんて必要ない。

好きなことを、好きなようにやって、人生を最大化していく。

 

ぜひぜひ遊びに来てください。優しい世界が待ってるよ。

世界を楽しく優しくやっていきたい思ってる世界。

そして、来てくれた人がお客さんじゃいられなくなったら最高です。

 

 

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(わしゃ、こんな関わり方をしております) 

 

ほんでもって、松本さんの本は面白いです。アマゾン貼るけど、松本さんの店で買うともっと楽しいでしょう。

 

 

大寒!暖かく過ごしましょう〜。ストレッチクラスのお知らせ(2月1日)

みなさん、こんばんは〜〜!ナミですっ!もう2月ですね〜〜!すごい!早い!!

 

https://www.instagram.com/p/Beh5W6vhFRp/

(先日、隅田川沿いで月を見上げながら練習しました〜の写真です)

 

今晩は素敵な皆既月蝕を渋谷の寒空の下、友人と見ておりました。とっても素敵な時間だったのですが、いやあ〜、最終的に冷えた!はじめは、歩きながら見ていたのですが、落ち着くポイントを見つけ、ちょこんと座りながら小一時間見上げておりましたらば、まじで冷えました。久々に冷えたね!寒い!

思えば、自分の体と向き合って付き合いだしてから、芯から冷えないようにするのがうまくなった気がします。

みなさん、手先や足先が冷えたら、爪の横をつまむように揉むといいですよ。毛細血管の働きが良くなって、血行が改善します。

 

ストレッチクラスのお知らせ記事を書く度に、「寒い!」と騒いでいますが、人の体は季節に大いに左右されるからです。体も心も縮こまりがちになるのが冬です。この極寒の冬を乗り切るためにも、寒さと付き合いつつ、一緒に体を作っていけたらいいなあと思っています。

 

また、私のクラスは便宜的に「男性の身体は〜」とか言葉として使いますが、ジェンダーフリーな空間を目指しています。別途、セーファーな回を用意したいなとも考えています。少しでも安心して、のびのびしたいですからね〜!

 

ぽか〜〜んとリラックスして温まることができる秘密道具もご用意しています!どうぞ遊びにきてください〜。

みなさま、お待ちしていますっ!

 

 

2月1日(木)19:30〜21:00

自由芸術大学ストレッチ講座

 

講 師:權田菜美/ゴンダナミ(ダンサー、パフォーマンス・アーティスト、モデル)
会 場:素人の乱12号店|自由芸術大学
166-0002 東京都杉並区高円寺北3-8-12-2F
費 用:チケット制 4回分(2,000円×4回)8,000円 ※ビジター1回2,500円
問合せ:ngonda716@gmail.com
持ち物:運動のできる服装、飲み物、ノート、筆記用具(必要な方はおやつなど)

 

 

 

魔女とQueerと巫女とダンスと資本主義(謎の6000文字越え)

どうもみなさんこんばんは。ダンサーのナミです。

先日、新宿は歌舞伎町のキャバクラ街で行われたイベント

 

クイアセオリー&トーク&フード「資本主義と魔女狩り

 

に行ってきました。それがなんのなんのめちゃくちゃ面白かった。

なので、その講義ノートをまとめたものと、雑感を書いていきたい。

 

魔女!といえば、D.I.Y.ガール!!そして、資本主義?!?!

このイベントにこころ惹かれたのは、やはりタイトル!「資本主義」と「魔女」狩りにどんな関連があるんだろうと思った。高円寺で行っているストレッチクラスの名称は「資本主義のなかの身体とダンス・パフォーマンス」だし、魔女は私のキーワードのひとつなのだ(突然!)。2008年頃、友人の一人に「魔女はねえ〜、アナーキーなんですよ。D.I.Y.なんですよ〜」と教えてもらったことがある。魔女といえば、ディズニーよろしく三角帽子を被って黒いローブを着て毒を作って売って、というイメージだったのだが、友人いはく、

「薬が作れて、山奥で自活できて、全部D.I.Y.で生きていたんだよ。だから、現代でも、傷や病気のセルフケアができるのは魔女的だよね」

ということだった!なるほど〜〜。なにそれ、カッコイイ。以来、強い魔女憧れが私の中である。カッコイイ。

 

資本主義の裏町、歌舞伎町に赴く!どーん。

このイベントは、会場が高級クラブ。いわゆる女の子がきれいなドレスを着て接待をしてくれるお店。ズゲエ!会場からしてトンチが効いてるぜ。私も借りてみたい。

イベントの前半は、東京大学大学院総合文化研究科博士後期課程に所属の半田ゆりさんによる講義。短時間でまとめられていてとても分かりやすい。そして半田さんの声が良い。今風に言うたら、イケボです。

参考文献は、

『キャリバンと魔女〜資本主義に抗する女性の身体』

シルヴィア・フェデリーチ著 小田原琳・後藤あゆみ訳/以文社

ira.tokyo

 

 アマゾンもあるけど、上のIRAで買うといいよ。

なぜって、人生が面白くなるから。

キャリバンと魔女

キャリバンと魔女

 

 

『NO FUTURE : Queer Theory and the Death Drive』

リー・エーデルマン著

No Future: Queer Theory and the Death Drive (Series Q)

No Future: Queer Theory and the Death Drive (Series Q)

 

 

 

講義の内容(1)同性愛という概念の起こり

19世紀、資本主義の発展とともに、同性愛の概念が成立してきた(!)

 

う〜ん。のっけから知らないことばかりで面白い!資本主義の発生、発展と同性愛という概念の起こりを一緒に考えたことがなかったのでとても興味深い。

 

カール・マルクスによって作られた資本主義(という概念)は、今まで家や家族に労働を集約して成立させてきた人間の生活を、家の外へ出て労働力や個人の時間を切り売りすることへと変形させた。

それ以前も、江戸時代には同性愛があっただろう、性におおらかだったということがよく言われるが、それは今で言う同性愛という概念とは別物で、江戸時代には江戸時代の性の捉え方があった。(それが現代の私たちから見たら「同性愛」として捉えられるということ)

資本主義は、家族と家の中での性別分業を成立させた一方で、家から離れる時間を人間に与え、それが家族以外の人々との出会いを招き、新たなコミュニティの成立を促した。

人間の生死が家族に依存していた資本主義以前、性は、生殖に関わるもののみ(認められていたの)であった。性や生殖も全て家に帰属していた。子どもは必要な労働力であり、家の所有物であった。

資本主義の発達により、家から離れることができるようになったことで、生殖以外の性が発達した。ここから、同性愛の概念や、生殖に従事しない性がオープンになっていく。

 

16世紀、17世紀、ヨーロッパで魔女狩りが多く行われた。では、魔女とは誰なのか?

魔女とは、逸脱した性の女性。すなわち、生殖に従事しない性を持つ女性。家に帰属しない性の持ち主。すなわち、避妊する女性、性に活発な女性、家に帰属しない性を享受する女性(女性同士の性愛含む)、階級差のあるセックス、老人と若者のセックス、ダンス。などなど。

若くしては、娼婦であり、おいては魔女。というわけだ。

例えば、助産師も魔女として殺された。当時は女の仕事であったが、魔女狩り後は助産も男の仕事になっている。なぜ助産師は殺されたのか。男たちの見えない空間で、女たちしか知らない伝統と知識で、堕胎もでき、生命を生み落とすこともできる、それを男性の手に取り戻したかった。

 

産む性も殺す性も、なにもかもそれを行う女自身から取り上げるってどういうこっちゃ〜〜。こわ〜。

 

講義内容(2)QUEERという概念について

QUEER(クイア)とは、3つの概念によって構成されている。

(1)再領有

もともと、QUEERは、同性愛者などを侮蔑する言葉として使われてきた。日本語訳は「変態」。ちっともポップな感じの無い「変態」。ガチのやつです。それを、呼ばれてきた側自らが、「QUEERですけど何か?」「あななたちとは、違う。違うことを認められないなんて、なぁ〜んて了見のお狭いこと!」って感じで、かなり戦闘的なポーズで、自分たちを示す言葉として再獲得した。

 

(2)同化拒否

QUEERという言葉が生まれる前までの、同性愛者の権利獲得運動は、「私たちは、ストレートの人たちとなんら変わりません。普通の人です。だから差別しないでください」と既存の社会に「同化」していくことによって運動を展開した。

それに対して、QUEERは、同化を拒否し、「異なる者」であること、魔女のように「異端」であることを選んだ。なんで同化しなきゃなんねんだ?コノヤロウ!的な気概。(スキ。)

 

(3)境界線をゆさぶる

QUEERは、「性規範を問い直す政治的態度、または政治的連帯」であって、LGBTのような外側から与えられた性的なカテゴリではない。よって、カテゴリや様々に張られた社会の境界線や常識を揺さぶり続けることができる。

 

クイア理論は、本当にいろいろあって、例えば、「クイアの時間概念」とか、めっちゃ抽象的で幅が広い。

 

講義内容(3)QUEERと、連帯と、可能性

もう一度、生殖と性と資本主義と家族の話に戻る。

資本主義は、家族の中に集約していた労働力を家族の外に離散させて、家族や人間の生活を保つ、新しい生活様式をもたらした。万人が家族に依存しなければ生きられない時代は終わった。家族に従事しなくてもよくなったのだ。同時に、家族は空洞化し、その機能を失ったが、同時に、資本主義によって新しい意味を付与された。

「家族は生きがい」「家族は安らぎ」

といったような。ここでは、この新しい意味を援用するために子どもが利用される。今まで労働力、小さな人間に過ぎなかった子どもが、家の所有物のイメージを残しつつ、親の私有財産、守るべき存在、として認識を作り変えられる。

子どもには、未来への希望、守るべき弱い存在、子は鎹といった良いイメージが、問答無用で与えられた。しかしそれは、同時に、正しい性のあり方、すなわち、異性愛規範のみの肯定を補強する存在として扱われる。結婚した男女のカップルであって、子どもがいる家族。それ以外の性のあり方を再び否定するのだ。

例えば、クリントン元大統領などは、「良き父」のイメージを多用した。それのみが、真っ当な人間のあり方であるという論調と共に。

シングルマザー(子どもはいても父親、男性の不在)、結婚したが子どもがいないカップル、同性愛カップル、非婚のカップル…などなどはこの範疇には無く、存在そのものを否定される性のあり方と認識される。

ここで、もう一度、3つめのQUEERの概念を思い出してほしい。

 

講義内容(3)QUEERと、連帯と、可能性

もう一度、生殖と性と資本主義と家族の話に戻る。

資本主義は、家族の中に集約していた労働力を家族の外に離散させて、家族や人間の生活を保つ、新しい生活様式をもたらした。万人が家族に依存しなければ生きられない時代は終わった。家族に従事しなくてもよくなったのだ。同時に、家族は空洞化し、その機能を失ったが、同時に、資本主義によって新しい意味を付与された。

「家族は生きがい」「家族は安らぎ」

といったような。ここでは、この新しい意味を援用するために子どもが利用される。今まで労働力、小さな人間に過ぎなかった子どもが、親の私有財産、守るべき存在、として認識を作り変えられる。

子どもには、未来への希望、守るべき弱い存在、子は鎹といった良いイメージが、問答無用で与えられる。しかしそれは、同時に、正しい性のあり方、すなわち、異性愛規範のみの肯定を補強する存在として扱われる。結婚した男女のカップルであって、子どもがいる家族。それ以外の性のあり方を再び否定するのだ。

例えば、クリントン元大統領などは、「良き父」のイメージを多用した。

シングルマザー(子どもはいても父親、男性の不在)、結婚したが子どもがいないカップル、同性愛カップル、非婚のカップル…などなどはこの範疇には無く、存在そのものを否定される性のあり方と認識される。

ここで、もう一度、3つめのQUEERの概念を思い出してほしい。

「性規範を問い直す政治的態度、または政治的連帯」

QUEERという概念は、シングルマザー、同性カップル、単身者、全ての者の性の境界線を緩やかに、きっと時に激しく、越え、連帯し、新たな価値観や存在を、この社会に示していける可能性を持っていることが分かる。何も、セクシャルマイノリティだけではないのだ。

 

講義内容(4)異端、魔女、QUEER、歌舞伎町、水商売、周縁化、アート

このイベントが行われたのは、新宿歌舞伎町の高級クラブ。ここには主催者の意図が非常によく表れていた。本イベントのオーガナイザーであり作家である小林世治さんが語るには、

カラス研究家によれば、歌舞伎町はカラスが好む森のような町。ビルや路地が入り組んでいて、森のように隠れることができる。そこから獲物を狙うことができる。獲物(餌)もある。カラスにとって住み良い所。

魔女って森の奥で暮らしているイメージありませんか?カラスのイメージも。

女性の性は無償で提供されるのが当然の世界で、歌舞伎町では、水商売の女性たちが、無償ものを有償に変えて(錬金術みたい)、生きている。この行為が、非常に魔女的。

また、キャバクラは教会のようだと世治さんは言う。

祈るように金を使う男性たち、自分の中の資本主義の神話(お金が偉い。女は買う物。ヘテロセクシズムなど彼らの信じ込みたいこと)を現実化し、継続するためにお金を使っているように見える。

そして、水商売や性風俗で働く者は、基本的に異端者扱い。

女は、聖女としても、魔女としても、どのみち「性」の真ん中にはいない。異端者扱いされる。聖女マリアも特別視され周縁に置かれた。魔女は今まで語ってきた通り。

 

会場もクラブと逆手にとっていて、皮肉というかクリティカルな視点が混じっていてとてもアーティだなあ〜。かっこいい。イベント会場がもはやインスタレーション的。

 

さらにアートの話へと発展。

女性は、見られる性として、自らの視線を奪われている。女性作家が何か作品を公開する時、「女性が作ったもの」という認識が見る側に伴う。作家自らも女性性を"活用”した作品になる傾向にある。個展などで作品を買っていく人も、女性作家の作品だからという理由で買っていく人が発生する。芸術専門雑誌で女性作家特集が組まれると、作品の写真より、作家本人の写真が大きいことがままある。これは、何をか言わんや。

 

イベント後日。うたうたいで漫画家のこいけひろむくんと話した。対バンの女性シンガーで、「なんでこの人?」って人にもオジサンファンが必ずつく。同じ構造だよなあ。

 

雑感。魔女。巫女。ダンサー。

魔女の概念を構成するひとつが、ダンスだったんだけれども。これちょっと補足します。

日本を眺めた時に、魔女的な存在として、巫女があげられます。巫女はその役割のひとつとして、ダンサーという側面がある。神に捧げる踊りを踊る。もしくは、神と人間をつなぐ踊りを踊る。巫女は神の使い。この世と神をつなぐ者。

基本的なイメージは、神社境内で神のために働く姿であろうが、中世日本には、

村々を巡り、祝詞をあげ、奉納の舞を踊り、お札などを売り金を稼ぎ、夜は宴で歓待され、その後は村の男たちに春をひさぐ。巫女とのセックスは神と人間をつなぐ儀式のように捉えられていた。

家族に帰属しない性を持つ存在。

この巫女は、家なし。いわばホームレスであり、河原者、芸人へと繋がっていく。

村を巡る巫女になる女になったのは、村でルーチンワークとなる畑仕事や、針仕事や、織物や子守などの働きができない、美しい娘であった。

口減しの側面もあったのだろうなあ〜。

 

さあて、と。この会で何を思ったかって。

世の中には、可能性しかないのだなあと。

QUEERって、本当に最先端、エッジィな在り方、生き様だと思う。私もそうだと自認してる。

時代のエッジになっている人間としては、風当たりとか嘲笑とか差別とかあるけれど、QUEERで魔女とか、QUEERで巫女とか、最高じゃないですか。

QUEERで魔女で巫女でダンサーってことはだよ、

資本主義によって逸脱者として規定されてしまった誰とでも連帯できる可能性があり、D.I.Y.で暮らせる可能性があり、資本主義からちょっぴりでも脱出して暮らせる可能性があり、この世とあの世をつなぐことができ、人びとを楽しませる、

ってことだよ。

最高ですね。

初めて魔女の話を聞いた2008年から10年たって2018年。今も、やっぱり魔女になりたいなあと思った。今はむしろ、巫女(兼ダンサー)のがしっくりくる。

世界を巡る巫女業いいなあ。世界中をストレッチとか教えて回って生きたら良いのかあ。ぽぽぽぽぽんやり。

 

わたくし的参考文献。

私の参考文献としては、こんな感じかな。

鶴見俊輔著『アメノウズメ伝』 

アメノウズメさんがねえ、いい感じに自由なのよ。

アメノウズメ伝―神話からのびてくる道 (平凡社ライブラリー)

アメノウズメ伝―神話からのびてくる道 (平凡社ライブラリー)

 

 

網野善彦著『中世の非人と遊女』 

中世の非人と遊女 (講談社学術文庫)

中世の非人と遊女 (講談社学術文庫)

 

 

網野善彦著『増補 無縁・公界・楽』

 

あとこの辺は読みたい(読んでない)。

『遊女と天皇

遊女と天皇(新装版)

遊女と天皇(新装版)

 

 

 あ!こんなのあるんだ(読みたい)。

網野善彦著『河原にできた中世の町〜へんれきする人びとの集まるところ』