3月4日は前橋上映会へ〜。映画「シュトルム・ウント・ドランクッ」回顧録&アップデート

みなさん、こんばんは。ダンサーのナミです。ちょっと前のお話になるのですが、3/4に前橋で超絶オススメの映画が見られるのでその宣伝をさせてください〜〜。

 

いよいよ始まった!高円寺一揆2018!!!と思って大興奮していましたら、あっという間に終わっておりました。そして時間も経っておりました。高円寺・マヌケどもが夢のあと、でございます。そして、高円寺一揆四十七士という画期的手法により、イベントの赤字を2,200円担います。よっしゃ!

(高円寺の素人の乱という北中通り商店街をベースにしたコミュニティでは、マヌケという言葉を、「自主自律で、資本主義的な競争などから逸脱し、自分(たち)の価値観と視点で、面白がりながら人の輪を紡いで生きる人々」として使っていると認識しています)

高円寺一揆2018の情報はこちらから

 

高円寺一揆に少し参加した後、その足で下北沢に行ったのです。自分のイメージとしては、高円寺よりも少しだけ、アーバンとネイチャーがうまいこと混ざったイメージ。両方ともカルチャーの発信地で、少々重なり合いながら、異なる性格、性質。どちらとも好き。この2箇所を1日に行けちゃえるのが東京の好きなところ。

 

それは、2014年に公開された大正時代のアナキスト青年たちの群像映画「シュトルム・ウント・ドランクッ」の監督である、山田勇男さんがドイツから帰国なさっていて、プロデューサーの古屋さんと、録音や音響を担当なさった藤口さん、雑誌『アナキズム編集委員のひとりである久保さんとの再会するためです。

 

シュトルム・ウント・ドランクッ [DVD]

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シュトルム・ウント・ドランクッのおもひで

私も、この映画少しばかりですが出演しております。それがとっても良い役で。お女郎さんなのですが、それが、もうねえ!

監督が、「他の誰にもならなくていいです。あなたらしい美しさ、魅力を出してください。10年後に自分で見ても、肌を出す方は後悔しないように、で結構です」とお女郎さんの役の方みなさんに指導してくださったのを覚えています。

そして、どのシーンでも監督は、「カット!」のあとに、「ありがとうございます」とおっしゃっていて、撮影直前も「よろしくお願いします」とみなさんに繰り返していました。

撮影現場は、明るく真剣なスタッフの皆様と、役者の皆様のおかげでとても雰囲気よく回っていました。

 

映画の現場ってこんなにも丁寧で穏やかなのか〜、働いてみるのもいいかもなあ〜と感心していたところ、「こういうところは珍しいよ」と教えていただきました。怒号飛び交う大変な場所であることが多いそうな。

 

また、制作部のお手伝いもさせていただきました。映画の中の消え物(食べ物)の準備、ケータリングの準備、車止め(公道で「撮影に協力願います」と一般車を止め、自動車音が撮影に入らないようにすること)をしたり…、ほんっっっっっとうに良い思い出です。

消え物を担当した時に、主人公がそばのどんぶりを岡持ちから取り出すシーンで突如、「湯気が欲しい」とおっしゃって、なんとなんとまあ、すてきで大切な指示なのだろうと感動したものです。

 

その後『アナキズム』でシュトルム・ウント・ドランクッについて寄稿させていただきました。映画評論など書けないですし、どうしたものか…と思っていたところ、監督が「ラブレターが読みたい」というということで、主人公たちであるアナキストの集まりである「ギロチン社」や映画そのものにあてたラブレターを、詩にして書いたのでした。

 これですね〜。これに掲載されています。

 

 

上映会や展示が目白押しの3月です

山田監督がご帰国なさっていることもあり、3月は、シュトルム・ウント・ドランクッだけでなく、監督のショートフィルム上映、監督独自の装飾文字作品の展示、などなど目白押しです。

www.facebook.com

 

詳細はこちらから〜〜!

https://www.facebook.com/Yamavica/

私も出没します。

 

幾年も経って。

撮影が2013年。公開が2014年。今年は2018年。

山田さん、古屋さん、藤口さん、久保さん。みなさんとの再会はとても嬉しいものでした。みなさん、それぞれ自分らしく年を重ねていらっしゃって。時間が巻き戻ったような雰囲気を感じつつも、過去と確かに繋がっている新しい話題。

監督の静かな静かな語り口の「人生一度きりですから、好きに生きたほうがいいですよ」というのは本当にうなずくばかりでした。「俺が言わなくてもいいと思うんだけれどさ」という前置きも監督らしく。

どうしたら、こんなにもどこまでも人と並立でいられるのかしら。

ビールと日本酒を交互にいただきながら。撮影や公開があった時より断然、自分らしい生き方を選べるようになってきて、監督の言葉、みなさんのお話のひとつひとつが、自分の感情への気づきと深まりとともに、活き活きと感じられました。

 

またこんなふうに再会したいな〜と思える人たちが世代を超えているというのは本当に人生生きててよかったなあという気持ちになります。

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(左から、プロデューサーの古屋さん、山田監督、アナキズム誌編集の久保さん)

めちゃくちゃ直前になっちゃいましたが、3月4日、空いている人は前橋、行きましょ〜。美しい映像世界ヤマヴィカワールドに浸りましょ。今行き方調べたら超遠いけど、プチ旅行と思ってぷらぷら行こうと思います〜〜。

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(録音、音響、足音の藤口さんが増えました。下北沢のおいしい居酒屋ふるさとの板前さんに撮ってもらったら、超寄ってる笑!)