ホストファミリーと元留学生

高校生の時にニュージーランドに約1年間留学していた。2000年、もう21年も昔の経験。お父さんとお母さんふたり家族のホストファミリーにお世話になって暮らしながら、語学学校に通った。キャラメルキャンディが入ったホーキーポーキー・アイスクリームを美味しく食べたり、スカイダイビングやイルカ・ウォッチングを体験したり、シティ・センターと呼ばれる都心部の裏通りをうろついたり(危ないから行っちゃだめと言われていたけど、もう時効でしょう)、いい思い出。文化の違いに驚き、自他を受け入れる自分の在り方の基礎は、この1年で作られたと思う。

 

昨日は、同じホストにお世話になった元留学生たち(みんな日本人)と、ホストペアレンツでZoomをした。ホストペアレンツとはメールやクリスマスカード、Facebookなどで交流が続いていたが、学生同士は繋がりはなかった。先輩のAさんがFacebookを通じて私を含め他の元学生を探しつなぎ、オンライン電話の開催に至った。ホストファミリーを介せば元学生同士が繋がるのは難しくないのだけれど、Aさんはサプライズがしたいとの意図で、ホストには内緒で繋がりを作っていった。驚くべき連絡のマメさであっという間に元学生同士のLINEグループができ、自己紹介が始まり、何期生か、日本での所属学校はどこかなど、おしゃべりが展開された。

 

日本、ニュージーランド、米国の時差を調整したZoomに出席すると、ホストペアレンツは元学生にあてがっていたお部屋でつないでいて、背景に映った変わらない真っ白なベッドと机が嬉しかった。同じく白に金色の小さなバラのレリーフが施されたチェストか鏡台にカメラとパソコンを設置しているのだろう。かわいくて大好きだったな。

元学生同士ははじめまして、ペアレンツとは久しぶり、と挨拶を交わした。サプライズは見事に成功して、ふたりは嬉しそうだった。今何をしているのか、コロナの状況はどうか、家族は元気かなどの近況報告をし合った。垣根の感じられない交流で、あっという間の時間だった。

英語が分からないところは日英、英日通訳をお手伝いした。ニュージーランドの発音がなつかしく、また今はそれに耳が慣れていないので難しいところもあった。聞き返したり、復唱して自分の理解を確認したりしながら話は続いた。

 

また集まりましょう!と口々に言い、それぞれに退室した。次回も近いでしょう。

元学生だけで集まって、思い出をおしゃべりしたりもしてみたい。

(995文字/40分/36日目)