9月8日、9日と友人たちと檜原村に小旅行へ行った。
一番の目的は、藤倉という集落の獅子舞を見ること!
昼間の3時から夜中の12時まで行われている獅子舞!
東京都の文化財にも指定されている。
泊まった宿(浅間荘・せんげんそう)のご主人たちに伺えば、昔は夜通し二日間やっていたのが、短くなって今の時間なのだそうだ。
詳しくは、Facebookサイトが良さそう。
私たちは主に村役場のサイトを頼りにして行ったのだが、更新もあまりされていなくて、友人が電話で問い合わせたりした。訪れて聞けば、サイト担当の方が退職されたか何かであまり続かなくなってしまったのだとか。WORDPRESSとかWIXとか、誰でも更新できる仕組みになればいいのにね。
まあ、そういうのも田舎の醍醐味です。
昼間は、滝や川を堪能した。
夜は、浅間荘の見晴らし最高のお風呂と、山菜料理を堪能。
これは部屋からの眺め。
どーん!左側は手作りの刺身こんにゃく!!
山菜料理は、天ぷら、6種類以上の煮物、お味噌汁、ご飯、ヤマメの焼き物・・・。控えめに言って最高でした。ご飯をお代わりして食べたのなんて久しぶり!!
お部屋についてるバルコニーで吸う煙草もまた良し。
お宿と山を挟んで向こうの集落にあるため、林道ならば20分ほどの道のりを50分ほどかけて藤倉ドームなる会場へ。
観た演目は、「弊がかり」と「竿がかり」。
お囃子と歌2〜4人ほど。
ささら(顔の隠れた花笠を被った女子が舞台の四隅に立ち、演奏する)4人。
解説も入り、演目の内容や動きの説明があり、とても親切。
「音楽が獅子舞の中でも一番と言われるほどゆっくり」であるとか。
それに合わせて踊られる全篇ほぼ中腰の獅子舞。
踊るだけでなく、獅子役は太鼓を演奏しながらの演技。
同じリフと振り付けを繰り返し、思い出したように展開していく。
藤倉にこの踊りを伝え、指導もしている他の集落の踊り手たちには、テーブル付きの席が用意されていた。獅子舞の写真撮影を続けているカメラマンの方に聞くところによると、踊りが下手だと、
「こらあ!そこはそうじゃねえ!!」と演技の途中でも、怒号が飛ぶらしい。
き、厳しい。本番でそれされたら、泣いちゃうやつですね。
「今年はまだ出てないけどね」とのこと。
(後日、この怒号の話を舞踏ダンサーの友人にしたら、土方巽さんは結構そういう人だったらしく、彼女もそのほうが面白いという見方もあるよ、とキラキラした目で話していて、戦々恐々、興味津々とした。)
この獅子舞は、檜原村あたりの集落に、山を越え沢を越え、人づてに同じ踊りが伝わっているその伝播方法自体の面白さもあって、東京都の文化財に指定されているそうだ。これも宿のご主人が教えてくれた。
「そうじゃねえ!」が出るのにも、少々納得。でも言われたくない。笑。
眠たすぎて、午後11時頃からの大トリの演目「太刀がかり」を見られなかったのが残念。村内で出会った誰もが、「太刀がかり見ないの?」「見てないの?」と残念そうだった。来年!!
村内で出会った皆さん、地元のことをよく話してくださった。
歴史、経緯、思い、現状。
とても嬉しくって、ためになった。
私のオジサンが苦手という性質さえ無ければ、もうちょっとダイレクトに聞けたのだけれど。友人からの又聞きになってしまったのも、勿体無かったな。
いつか、研究者の道にまた戻るとしたら、民俗学的に、伝統芸能を調べてみたいなあと軽く思ったけれど、この調子じゃ無理である。
翌日は、日原鍾乳洞に立ち寄り、めちゃくちゃうまい十割蕎麦を梅の内(めのうち)で食べて、タトゥーあっても入浴できるつるつる温泉に寄って、青梅だけに梅干しを買って帰った。
どれも最高なので、リンクを貼っておく。
この旅は、新宿のラバンデリアや素人の乱あたりで会っている社会運動界隈の友人と行った。都市を離れ、ライブハウスでもなく、路上でもなく、トークイベントでも、いつもの店でもないところで、一泊二日という時間を共有できたのも最高だった。私たちには、余暇が足りないので、もっと遊びに行きたいと思う。
あと、宿のテラスで、店主さんや他のお客さんも交えてストレッチしたのも最高でしたね〜〜〜!!!いつも「天井を見ます」と動作解説しているところを、「空を見上げましょう」と言えて、マジで青空見上げるの、最高です。